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2011.04.05 Press - HEP HALL

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山口和也 写真展 「プロボクサー小松則幸」

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鳳凰、光の彼方へ
プロボクサー小松則幸が交わす、様々な他者との対話。対戦相手や自然、彼にとっての神様のような存在と……音のないその隔たりで瞬時に交わされるそれらは美しく、2003年から重ねた撮影は、亀田大毅戦を1ヶ後に控えた2009年4月13日、滋賀県の滝壺で小松則幸が亡くなり幕を下ろす。
写真家山口和也が6年間にわたって撮り続けたひとりのボクサーのドキュメント。


小松 則幸 Noriyuki Komatsu
大阪府寝屋川市出身。プロボクシング戦績: 36戦24勝(10KO)6敗(3KO)6分 
第29代ならびに第34代OPBF東洋太平洋フライ級王者。元WBC世界フライ級2位。
入場時にまとうガウンの背中には、小松のトレードマークである大きな鳳凰の刺繍があった。


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僕は写真家であり、様々なコミュニケーションによって生まれる作品をつくる美術家としても活動しているのですが、小松さんを撮りはじめたのも、依頼された撮影の仕事ではない、自身の創作活動としてでした。2002年に初めて生でボクシングの試合(辰吉丈一郎vsセーン・ソー・プルンチット)を観戦した時、リング上の2人が交わしているパンチだけでない様々なコミュニケーションが眩しい光のように感じられ、それを美しいと感じたのがボクシングに強く惹かれた最初の瞬間であり、その後小松さんに出会ってからは、彼の試合にすべて足を運び、控え室やプライベートショットなど様々な表情を飽きる事なく6年間、撮影してきました。とりわけ試合の前日に初めて顔を合わす対戦相手との間にある空気は魅力的で、ポンサクレック選手との世界タイトルマッチや内藤大助選手とのダブルタイトルマッチなどは、空間を支配する音のない対話がヒリヒリと感じられました。「いつか世界獲ったら写真集出そな」と話していたのですが、今となってはそれはかないません。けれども生前多くの人に愛された彼の魅力を、そして僕が感じた眩い瞬間を、残された写真達から感じていただける機会になればと願います。


山口和也 Kazuya Yamaguchi
兵庫県生まれ 京都造形芸術大学美術工芸学科洋画コース卒業 美術家・写真家
絵画作品などを国内外で発表する他、画用紙にお互いを描き合う「描き合いっこ」や、特定の人物を長期間に渡って撮影するなど、1対1のコミュニケーションによって生まれる痕跡を作品にするアーティスト。2000年にミュージシャンと1対1のライブペインティング「描き合いっこ『音と落書き』」で描かれた作品で、絵画の全国コンペ グランプリを受賞、その副賞として滞在したニューヨークで日本画家千住博を三年間撮影、初の写真集を刊行する。2004年には再び千住博による羽田空港第二ターミナルのアートディレクションを一年間撮影したフォトドキュメンタリー[世界の千住 宇宙に描く」を、自身で設立したyncci出版室より刊行する。近年はプロボクサーを主な被写体とし、2003年より小松則幸を、2008年からは辰吉丈一郎の記録撮影を行っている。
http://www.yncci.com/

<受賞歴>
1998 フラッグアート展’98 日比野克彦賞
    JACA’98日本ビジュアルアート展 特別賞
2000 関口芸術基金賞展 大賞
2002 アートビートリバープレイス エルマガジン賞
2008 高砂市文化奨励賞




詳しくはこちら




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山口和也 写真展 「プロボクサー小松則幸」

会期:2011年4月6日(水)〜13日(水) 11:00〜20:00
   ※4月13日(水)18:00〜 山口和也トークイベント

料金:入場無料

会場:「HEP HALL」
   大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 8F
   Tel:06-6366-3636
   http://www.hephall.com/


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