2010.12.01 Press - MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
年内の展覧会ご案内
■2010年12月7日(火)〜25日(土)12〜19時/月曜日休み/最終日17時まで
・12月7日(火)17時より下記両展のオープニングパーティーを開きます。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。
※2010年12月26日(土)〜2011年1月10日(月・祝)冬季休業いたします。
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<展示室pfs>
藤場美穂"unspecified Ladies" FUJIBA,Miho(写真)
これまでに、新聞紙の裏面から光を透過させることにより紙のウラ/オモテにの情報を同一画面に撮影する作品、数限りなく販売・消費される婦人服を通販カタログから切り抜き造花に仕立てたものを同様の手法で撮影する作品などを発表してきました。
確かな媒体である紙の両面それぞれに配置された文字や画像情報は、本来、相互関係を持ちませんが、藤場の作品上で均質化するとともに、無意味であったり、逆に新たな意味深な関係を結びはじめます。また、文字の群れは重なり合い、文字情報として機能しない場合もあります。造花作品の場合も、通販カタログにおいて一つの衣服デザインにある何種類もの色違いに着目し、衣服のもとのデザインや機能と無関係に、色ごとに切り抜いた紙片を造花の花弁として再編させます。
今回の unspecified ladiesは、日本の若い女性向けに大量生産されたTシャツの多くに、どこの誰とも定かでない白人女性がプリントされている点に着目しました。
どういう経緯でポートレートの数々は私たちの目前に現れたのか。匿名の美女たちは、デジタル時代における個人情報や肖像権、典型的な理想の女性像などについて、疑問を投げかけます。撮影方法は、これまでと同様。Tシャツに光を透過させ、あたかも実物の織物のように布地を表現しました。見る者は、作品が、実は布地や付属品の実写であり、ポートレートが加工を繰り返された虚像であることに気づきます。成安造形大学写真クラス卒業。
(藤場美穂 / デジタルプリント、120×75.5cm)
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<展示室w>
田中栄子展 "empty"TANAKA,Eiko(リトグラフ、切り絵、絵画)
記憶や、いたはずの人の気配が薄れていく感覚がベースとなった作品群。
田中は、無人の風景や、時や場所が定かでない寂寞とした情景に出会うとき、それらを写真に撮ります。そこから余分な情報を排除し、絵画制作の<下絵制作>でもある作業:切り絵制作をします。切り絵は、既成の色紙のみによって制作。作品素材の写真が色面へ簡略化され、色も転換される際、現実の風景は大幅に情報を欠落させていきます。それは、不在の感覚や喪失という違和感を受け止めることと同質の作業かもしれません。田中は、それらの作業の後、画面を格段に拡げ、絵画制作へと進みます。今回の絵画作品の多くは、青を基調とするモノトーンです。ここでは、薄らぐ記憶が時として曖昧に拡大したり、色や形が詳細を失っていくことと同質といえるかもしれません。そして、リトグラフ制作では、再度切り絵に近づいたかに見えます。が、版画では、色面は色紙のように不透明に重なることはなく、色ごとに確かな境界を設けます。
田中にとって他に得難い情景は、3つのメディアによって位相を繰り返し、在不在の感覚や記憶の曖昧な輪郭を示します。京都市立芸術大学で版画専攻の後、版画・絵画において数々の発表や受賞。2009年博士号(美術)取得:京都市立芸術大学。
以下、出展作(「パレード」キャンバスにアクリル絵具、F80号)
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MATSUO MEGUMI+VOICE GALLERY pfs/w
〒601-8005京都市南区東九条西岩本町10 オーシャンプリントビル/OAC1階
電話 075-585-8458
ファクシミリ 075-585-8573
◎営業時間 12〜19時
◎定休日 毎月曜日
1F,Ocean Print Bld. 10, Nishi-Iwamoto-cho,Higashi-Kujo,Minami-ku, Kyoto
6018005,JAPAN
phone.81-75-585-8458
fax. 81-75-585-8573
*gallery hours : 12:00 ~ 19:00
*closed on Monday
info@voicegallery.org
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