ごくふつーのお住まいをオシャレにリノベーションすることで新しいライフスタイルを提案したり、レトロビルを丸ごとホステルにつくり変えて運営するなど、さまざまな過ごし方を提案するアートアンドクラフト。なんでそんなに詳しいかというとアートアンドクラフトが定期的に発行されているフリーペーパーACBのファンだからなのです。事務所が靭公園の近くにあり、ショールームも兼ねているらしいので、ちょっと事情聴取に行きましたよ!
インタビュアー:狩野哲也(以下、カノ)
ショールームって聞きましたけど、ここはカフェ? 扉を開くとキッチンカウンターやテーブルの細部にいたるまでオシャレ! 僕が建もの探訪の渡辺篤史さんだったらこの部屋が感じさせるもてなしの心をうまく表現しますよ!
ようこそいらっしゃいました。どうぞ何でもご注文ください。
アイスコーヒーをください。ってここはカフェですか!?
アートアンドクラフトは「こんな◯◯があったらいいな」を叶える会社なんですよ。ここのオフィスは「暮らすように働く」がテーマなんです。無機質でありきたりなオフィスじゃ良いアイデアなんて生まれない。一日の中で家と同じくらい長い時間滞在しているからこそ、オフィスは居心地良くあるべきだというのがここに引っ越してきたときの思いでした。
なるほど、めっちゃリラックスさせていただいています。岡崎さんは普段どんなお仕事をされているんですか?
広報の担当と、コーディネーターを担当しています。コーディネーターはいわゆる営業職なんです。
コーディネーターのお仕事の魅力はどんなところですか?
もともと飲食業をやっていたのもありますが、人としゃべったり、その人だけになにかを提供するのがすごく好きで、今の仕事はその究極だと思っているんです。お客様が思い描く「こんな風に暮らしたい」をサポートするのが仕事。お金のこと、物件探しといったリノベーションの入り口から、デザインして工事してお引っ越しまで長い方だと数年とかのおつきあいなんですけど、それぐらい生の声が聞けるのが好きなんです。そういうことが楽しくて。
じゃあ幅広い知識が必要ですね。たいへんそう!
大丈夫です! 法規など実務に必要な情報はもちろん、業界のこと、街のこと、知っておくとためになるニュースもみんなで共有する機会があるんです。今ちょうどその勉強会中ですよ。見学されていかれますか?
ぜひぜひ!
今日はiPadの勉強会なんです。最近導入されたところなので、みんな四苦八苦して操作していますよ。
iPadがあればリノベーションしたいお客さんにいろいろな実例をお見せることができますね。
コストはこれぐらいかかるので、月々いくら支払えるとこういうことが可能ですよ、と瞬時に答えるためにiPadを使いこなせるようになりたいんです。
お客さんもイメージしやすいですよね。アートアンドクラフトって物件を売っているというよりも、スタイルを提案している感じがしますね。
あ、代表の中谷さんもおられるみたいなのでそのあたりのことをお聞きしてみましょうかね。中谷さん、ちょっとお時間いただけますか?
住宅はこうあらねばならないっていう既成の概念に僕たちは長年洗脳されてきたと思うんです。それは嫌という人のマーケットって絶対あると思っていたんです。そんな考え方をいろんなところで伝えていると、思った以上に同じ思いのお客様も多かったんです。例えばお1人の方と犬2匹の家でめちゃくちゃ広いんですよ。160平米ぐらいあって。ほかにも3階建てのビルを買って住宅にしたり、刑務所みたいな感じの部屋にしてほしいという依頼があったり(笑)。極端かもしれないけどライフスタイルが変わってきているし、それだけ多様やと思うんですよ。
最近リノベーションという言葉をいろんなところで聞くようになりましたね。中谷さんの布教の成果ではないですか?
いやいや。民間の金融機関でリノベーションに使える住宅ローンが充実してきたことをきっかけに一気に浸透しました。普通に働いて年収350万ぐらいの人が買ってリノベーションできるようになってきたんです。転機は2000年かなって思っているんです。それまでリモデルという単語を使っていたけど、リノベーションのほうが聞こえがよくて使われるようになってきて。
リノベーションは特別なものじゃなくなってきているんですね。
中古を買ったらこんなに生活が豊かになるよ、と言いたい。買うことがゴールじゃなくて暮らすことがスタートになる。そういう発想になると別のライフスタイルになるし、それを広めたいなと思っていますね。
今回取材にご協力いただいたのは…
「アートアンドクラフト」 / http://www.a-crafts.co.jp
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presented by
狩野哲也