opus design - オプスデザイン

▶IKEA

Made in Scandinavia|2008.08.18 / Flip


夏休み特別企画「暑い時こそ外に出よう!」その2。遂に大阪・鶴浜店もOPENしましたスウェーデンの大手家具店「IKEA」に、北欧好き&世のデザインよシンプルにな〜れと日々祈り願うundrsonとしては行かざるを得ないでしょう。

まずは少しIKEAについてお勉強をば。
今や世界34カ国に展開する世界の大企業となったIKEAですが、そのスタートはイングヴァル・カンプラード氏が弱冠17歳!で設立。彼のイニシャル I とKに、故郷であるエルムタリッドのE、アグナリッド村のAを合わせてIKEA。
IKEAのコンセプトの1つ「より快適な毎日を、より多くの人々へ」これは彼の故郷が、1年の大半を厳しい冬に耐えながら暮らすという環境だったゆえ、自然と我が家の大切さを実感し、そこでいかに創意工夫し快適に暮らすか?がテーマになったのは自然の摂理だったんでしょう。もう1つのコンセプト「優れたデザインと機能性を兼ね備えた商品を手頃な値段で」では、安かろう悪かろうにならないよう、デザインスクールと提携しデザイナーの育成にも力を入れてるのだとか。

ちなみに IKEAって一度日本上陸したんですが時代と合わなかったのか10年ほどで撤退。その時作ったイケア日本株式会社の社員が移行して出来たのが「アクタス」だって知ってました?
と少々の知識を叩き込みいざIKEAへ。

沖縄&クラスノな大正という街並に不似合いな紺と黄色のIKEAバスに揺られあっという間に到着。先にポートアイランド店にも行ったのですが、デジャブかと思うくらい、店内レイアウト、品揃えはもちろん周辺の風景もほぼ同じでした。

まずはIKEAに来たならこれを食べなきゃはじまらないスウェーデン料理の定番チェットブラー(こけももジャムをのせて食べるミートボール)and more 。とびきり旨いという代物では無かったですが、魚とかスウェーデンっぽいねと妙にしたり顔(もちろん行った事なし)

インテリアや雑貨などはTV、雑誌等で紹介されてるので華麗にスルー…。安い安いとの評判でしたが、確かに平均的に安い印象はあるものの、どうでもいいものは激安、良いものはそこそこのプライスでした。写真は定番、真っ黄色なシンプルデザイン乾電池。ちなみにワタクシはエネループ派。

パッケージ好きゆえ本当のお目当てはコチラのIKEA FOODコーナー。思いのほかスペースが小さくガッカリ。家具屋さんなんで致し方なし。

エルダーフラワーは1年のうち2週間ほどしか咲かないというヨーロッパで古くから親しまれてる白い可憐な夏の花(季節は違うものの、その儚さは日本で言うなら桜?)そんなエルダーフラワーのジュース

エルダーフラワーのシロップ。水や炭酸で割るも良し、紅茶のシロップにしても良し、ジン・ウォッカなどお酒に入れカクテルにするも良し。

スウェーデンの国旗が可愛いパン。


お目当ての大本命はスカンジナビア航空のトータルデザインなどでお馴染みStockholm Design Lab(ストックホルム・デザイン・ラボ)が手がけたIKEA FOODオリジナル商品。ちなみにIKEA FOODのロゴや、ロゴとアイコンのみの潔さがカッコよろしい家具以外の中身が見える梱包パッケージデザインも彼らの仕事。

チェットブラーとそのソースのパッケージ。シンプルな写真(でも青バックが効いてます)にKOTTBULLARとこれまたシンプルに組まれたタイポ。ジャパンゆえチェットブラーとカタカナで入ってますが、あとはIKEA FOODのロゴのみという余計な表記は一切なし。日本のスーパーにもこんなパッケージが並んでいたら買物も楽しくなるだろうにと涎と涙。
パッケージマニアとしてはグッときたのがストックホルム・デザイン・ラボ絡みのみで消化不良気味。ここにコストコの食品群とプライスクラブの家庭雑貨があれば欧米ごちゃ混ぜですが最強店かと妄想。
欲を言うならエリック・エレガード・フレデリクセンがデザインした少女のキャラクターが可愛すぎるデンマークのIrmaが日本進出なんかしたらガマグチ開きっぱなしになるんでしょうね。


今は目新しさと話題性からお客さんでごった返してますが、こういうシンプルなもので埋め尽くされた店が無印良品よろしく、当たり前の選択肢の1つとして普通に存在し続け、受け入れられる世の中になることを心より願い祈るのでした。


Relation Link
IKEA http://www.ikea.com/jp/
stockholm design lab http://www.stockholmdesignlab.se

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ワタクシundersonがちょっと気になるアンチクショウと旨い珈琲でも飲みながら肩肘張らない丸腰放談の中からクリエイティブの薬莢を見いだす針小棒大なコーナー。

Editor/
tsutomu horiguchi
from underson

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2012.11.20 Tue


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