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▶BOOKWORKPLAYS

BOOKLUCK x graf|2008.08.06 / Flip


夏休み特別企画その1。暑い時こそ外に出よう!。Flip2回目に登場していただいたBOOKLUCK山村光春さんがgrafさんと一緒に、ユトレヒトさんプレゼンツな国内外のリトルプレスの展示販売をはじめ、graf10周年記念本の公開編集部を設けたり、ワークショップを開催したりと、いろんな本にまつわる楽しいことがある、新しいかたちの“ 本の場 ”「 BOOKWORKPLAYS(ブックワークプレイス)」を8〜9月の2ヶ月限定でオープン!本作りに携わる人間、リトルプレス出身(?)の身としてはこれは行かなアカンでしょ!と馳せ参じてまいりました。



underson「青山ブックセンターの運営会社だった洋販が自己破産して、そこで支援表明したのがブックオフという…」
山村「そうなんですよ。それが象徴するように、本は今わやくちゃなんですよ。もう二極化っていう感じですよね。でもニッチはニッチでニッチなりの成長はしていて、変な動きをしているじゃないですか。雑貨みたいな本が出来たりとか、モノ的な本だったりとか、個人的なことを書いた本とかアート的なものとか…今、世界同時多発的に、すごく変な動きをしてるのに、本屋さんって本を売って買うだけの場でしかないというのがすごく疑問で、今の本の変な流れをちゃんと受け止める場を作りたいなぁと思って」とBOOKWORKPLAYSをやるキッカケを話してくれた山村さん。


ただ本を読めて買える場でなく、
自由な発想によって作られた本たちを自由な感覚で受け止める
受け手もワクワク、作り手もワクワク、主役である本もワクワク。
こんな場がもっと増えてくれたらいいのになぁと涎と涙。
そんな本がもっと好きになる空間をちょっとだけ紹介。



ユトレヒトさんの協力により国内外のいろんなリトルプレスが展示販売。右上にはマイク・ミルズ「Humans」も見えますね。

アスペクトより発売予定のgraf十周年記念本の公開編集部!こんな光景めったに見れませんので、みなさんジロジロジックリ覗き見しましょう!そして本が生まれ成長するさまをお父さん、お母さん、の心境で見守り育みましょう。

本と出会ういろんなシチュエーションをご用意。緑の椅子が可愛いコチラは「個室で読む本」のためのスペース。

右端>「両親のキスシーンを写真に撮ろう」「ベッドの下の写真を撮ろう」「誰かを励ます旗を作ろう」「誰かの髪同士を編んでみよう」などなど、日々の暮らしがちょっと楽しくなるような宿題が出され、実際やってみた作品を自由に投稿できるというウェブサイトlearningtoloveyoumore.comのプロジェクトをまとめ、本にしたのがコレ。

「BirdBook」遠山敦。鳥をモチーフにしたモノクロのドローイング集。タッチにあった紙質が何ともいい感じ

左>ジャケがズラズラ並んでたんでタイトル通りジュークボックスの本かと 右>スイスのデザインスタジオ「Flag」が手がけたベルリン市立劇場のポスターデザイン集

右端>TREND UNION(トレンドユニオン)プレゼンツ、フランス発・花や植物などに見るデザイン性をテーマにしたクオリーティーの高い写真とデザインでお馴染みの「bloom」。ロゴがかっこよろし

あなた色に染めてね!とずらりと並んだ真っ白な束見本たち(束見本とは実際の仕上がりと同じ用紙・ページ数で製本した白紙の見本。これによって本の外形や厚さが正確に分かり背幅や帯、その他モロモロのサイズが決定する)本に携わる仕事をしてないと、なかなかお目にはかかれない代物かも。真っ白ながらも版型、紙質の違いによりそれぞれ実に個性的。ウチは役目の終わった束見本をメモ帳に使ったりして新しい役目を与えております。

雑貨のような可愛い本たち

我が子の襟を正すように、乱雑になった本をせっせと整理整頓する山村さん。

もちろん,まだまだ本はイッパイありますし、本にまつわるエトセトラが皆さんをお待ちしておりますので、本好きな方はもちろんのこと、そうでない方もこれを機会にもっと本と触れ合い親しんでみてはいかが?きっと、なにげなく本棚に並んでる本が愛おしく思えてくるはず!

紹介しましたリトルプレスの展示販売、graf十周年記念本の公開編集部の他にも、本とさらに向き合える、おもしろがれる。週末だけのお愉しみ。各ジャンルのクリエイターが講師として参加するWORKSHOPも開催。


■ 会期 2008年8月1日(金)〜9月28日(日)
■ 場所 at graf salon ( graf bld.1F・大阪市北区中之島4-1-18 )
■ 開廊時間 12:00-20:00
■ チケット 入場無料
■ 休廊日 月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)8/30は他のイベントの為休み
■ お問い合わせ graf salon(グラフサロン)
tel: 06-6459-2121 / e-mail: salon@graf-d3.com
■ 協力 アサヒ精版印刷株式会社 / ユトレヒト

Relation Link
BOOKWORKPLAYS http://www.graf-d3.com/event/bookworkplays/index.html

BOOKLUCK http://www.bookluck.jp/
graf http://www.graf-d3.com/
Utrecht http://www.utrecht.jp/

Flip INDEX

ワタクシundersonがちょっと気になるアンチクショウと旨い珈琲でも飲みながら肩肘張らない丸腰放談の中からクリエイティブの薬莢を見いだす針小棒大なコーナー。

Editor/
tsutomu horiguchi
from underson

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2012.11.20 Tue


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